各社の不正車種が発表され大きな話題となっています。
今回は5社・38車種あり、中でもホンダは22車種と多いようです。
不正車種はどうなるのか、どういった不正で補償など気になる方も多いはずです。
今回はホンダ不正車種どうなる?不正内容と車種一覧表や対応・保証は大丈夫まとめていきたいと思います。
この記事でわかること↓
ホンダ不正車種はどうなる?
ホンダ不正内容は?
ホンダ不正車種一覧表は?
ホンダ不正車種の補償は大丈夫?
ホンダ不正車種はどうなる?
ホンダ不正車種22種類が今後どうなるのか調べてみました。
ホンダの公式ホームページでの不正車両に関して以下のようにあります。
なお、社内で技術検証や実車試験などを行い、規定された法規基準を満たしていることが確認できているため、法規に関わる完成車性能への影響はないと考えております。このため、当事案の対象車種を現在お使いいただいているお客様につきましては、ご使用を継続いただくにあたり、当事案に関してご対応をいただく必要はございません。
引用:HONDA公式HP
ホンダも会見がありましたが、『安全性に問題はない』『国より厳しい基準で独自に試験を行った』とありました。
個人的にも不正と言われる内容を見ていても安全性に直結する問題ではないのかなと感じます。
またホンダ公式サイトでも『該当車種を保持・継続使用に問題はない』と記載されています。
ホンダから発表されている車両一覧で確認すると、すでに販売が終了している車種ばかりなので現在対象車両を保有されている人は長年愛用している方が多いと思います。
乗りつづけることで損害が生じるわけではないようですが、心配になりますよね。
現在販売中の車種に不正は見つかっていないようですが、今後、再発防止を徹底してもらいたいものです。
現状使用中の車両は何も対応がないので気になる方は詳しくディーラーに問い合わせても良いと思います。
該当車種が既に生産終了していることや、保持・継続使用に問題はないとあるので安全性に問題がない限り、今後どうかなってしまうことはありません。
ホンダ不正内容は?
ホンダ不正内容を以下にまとめました。
- 2009年2月~2017年10月、騒音試験における不適切事案
- 2013年5月~2015年6月、原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験における不適切事案
- 2013年4月~2015年1月、原動機車載出力試験における不適切事案
上記3つの期間で不正があったようです。
2009年2月~2017年10月、騒音試験における不適切事案
2009年の2月から2017年の10月に発生した騒音試験の不適切事案は以下になります。
- 試験車両の重量設定を、法規の規定範囲を超えた重量で試験を実施
- 試験成績書において、実際に試験を行なった車両の重量とは異なる規定範囲内の数値を記載
1番目の重量設定については試験条件の不備になります。
2番目の試験成績は虚偽記載となります。
試験実施後に設計変更などに伴い車両重量が変化すると再試験が発生する可能性があるが、車両重量を法規より厳しい条件に設定して試験を行うことで、騒音性能は保証できると解釈し、再試験の工数を増やさずにすむと考えてしまった。
引用:HONDA公式HP
わかりやすく説明をすると、騒音の試験計測をする時に車が一番重い時と一番軽い時で計測するのが騒音計測試験です。
しかし今回の計測はマイナーチェンジなど車の変更を見越して実際の『一番重い時』ではなくさらに重い・さらに軽いとし計測を行った様です。
試験実施後に車両の設計変更が入るともちろん車両重量が変わり再試験がありますが、変更を見越して車両重量を法規より厳しく設定して試験を行っていたようです。
試験としてはかなり厳しいクリア基準となりますがその数値を提出してしまっています。
当時は厳しくすることで再試験の工程を飛ばしてしまおうという目的があったようです。
2013年5月~2015年6月、原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験における不適切事案
2013年5月~2015年6月期間に・原動機車載出力試験・電動機最高出力・定格出力試験での不適切事案は以下になります。
- 試験結果の出力値およびトルク値を書き換えて試験成績書に記載
こちらもまた虚偽記載となります。
試験結果が、同一諸元の原動機や電動機を搭載する機種の諸元値に未達または過達の場合、追加の解析が発生する可能性があるが、諸元値に対する差がわずかだった場合には性能のばらつきの範囲内であると考え、既に認証を取得している機種の諸元値に書き換えることで、追加解析の発生を回避し、工数を増やさずにすむと考えてしまった。
引用:HONDA公式HP
こちらも先ほどの騒音と同様で、エンジンの出力が未達・過達だった場合、解析しなければならないところを性能のばらつきとしてしまった様です。
2013年4月~2015年1月、原動機車載出力試験における不適切事案
2013年4月~2015年1月、原動機車載出力試験の不適切事案は以下になります。
発電機を作動させた状態で試験を行うところ、作動させずに実施。
別の同一原動機試験で得られた補正値を用いて数値を算出、発電機を作動させた状態と同等の試験結果とした。
こちらは試験条件の不備となります。
発電機を作動させた状態での測定が試験条件であることが、試験マニュアルに規定されておらず、補正値を用いて算出した数値が、定められた条件での試験結果と同等であるとみなし、工数を増やさずにすむと考えてしまった。
引用:HONDA公式HP
不適切事案のどれもが、試験自体を厳しくして、本来行うべき工数(試験の数)を少なくするために虚偽記載や試験条件の不備をしていたということになります。
ホンダ不正車種一覧表は?
ホンダの不正車両の一覧を不正事案別の一覧です。
騒音試験における不適切事案・車種一覧
車種 | 型式 | 生産期間 | 試験時期 |
INSPIRE |
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2007年12月~ 2010年7月 |
2009年2月 |
FIT |
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2009年11月~ 2019年9月 |
2009年7月~ 2017年2月 |
CR-Z |
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2010年2月~ 2013年9月 |
2009年9月~ 2012年6月 |
ACTY |
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2009年12月~ 2013年9月 |
2010年4月~ 2012年1月 |
VAMOS/ VAMOS Hobio |
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2010年8月~ 2013年9月 |
2010年4月~ 2010年5月 |
STEP WGN/ STEP WGN SPADA |
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2010年10月~ 2017年8月 |
2010年6月~ 2014年10月 |
LEGEND |
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2010年10月~ 2012年6月 |
2010年6月 |
ACCORD/ ACCORD TOURER/ ACCORD HYBRID |
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2011年2月~ 2016年3月 |
2010年9月~ 2013年1月 |
FIT SHUTTLE |
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2011年2月~ 2013年7月 |
2010年10月 |
INSIGHT EXCLUSIVE |
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2011年11月~ 2013年4月 |
2011年1月 |
CR-V |
|
2011年11月~ 2013年9月 |
2011年3月 |
FREED/FREED+/ FREED SPIKE |
|
2011年10月~ 2019年9月 |
2011年7月~ 2016年5月 |
N-BOX/ N-BOX CUSTOM |
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2011年12月~ 2013年1月 |
2011年9月 |
N-ONE |
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2012年10月~ 2014年5月 |
2012年6月 |
ODYSSEY |
|
2013年10月~ 2017年9月 |
2013年6月 |
N-WGN/ N-WGN CUSTOM |
|
2013年11月~ 2019年5月 |
2013年7月 |
VEZEL |
|
2018年1月~ 2020年7月 |
2013年8月~ 2017年7月 |
GRACE |
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2014年10月~ 2020年7月 |
2014年1月~ 2016年11月 |
S660 |
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2015年3月~ 2019年12月 |
2014年9月 |
SHUTTLE |
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2015年4月~ 2019年3月 |
2014年10月~ 2017年3月 |
NSX |
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2016年8月~ 2019年12月 |
2016年5月 |
JADE |
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2018年4月~ 2020年7月 |
2017年10月 |
原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験における不適切事案・車種一覧
車種 | 型式 | 生産期間 | 試験時期 |
FIT |
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2013年7月~ 2019年9月 |
2013年5月 |
SHUTTLE |
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2015年4月~ 2022年8月 |
2013年5月 |
FREED/FREED+ |
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2016年6月~ 2022年5月 |
2013年5月 |
VEZEL |
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2013年9月~ 2021年2月 |
2013年5月 |
JADE |
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2014年12月~ 2020年7月 |
2013年5月~ 2014年8月 |
GRACE |
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2015年6月~ 2017年5月 |
2013年5月~ 2015年3月 |
ODYSSEY |
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2013年10月~ 2020年9月 |
2014年9月 |
NSX |
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2016年7月~ 2022年10月 |
2015年6月 |
原動機車載出力試験における不適切事案・車種一覧
車種 | 型式 | 生産期間 | 試験時期 |
FIT |
|
2013年7月~ 2020年9月 |
2013年4月 |
SHUTTLE |
|
2015年4月~ 2017年8月 |
2014年9月 |
ODYSSEY |
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2013年10月~ 2020年9月 |
2014年9月 |
JADE |
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2015年5月~ 2020年7月 |
2015年1月 |
ホンダ不正車種の補償は大丈夫?
ホンダ不正車種の補償等はありません。
ホンダ公式サイトでも一文があり、『車を継続して使用していくことに対応をしていただく必要はない』とありました。
不正の内容からも故障へ直結する内容ではなく、試験の不備が多い印象ですよね。
また今回の不正は国より厳しい条件で試験をして『不正』とされてしまっている事です。
不安な場合はディーラーへの確認が一番安心できると思います。
車種一覧に自分の車が該当する場合、どういった不正などがあったのさらに詳しく説明してもらえるはずですので問い合わせすることもお勧めです。
ホンダ不正車種どうなる?不正内容と車種一覧表や対応・保証は大丈夫まとめ
ホンダ不正車種はどうなる?
→該当車種は生産が終了しているが、該当車種の保持・継続使用に問題はない。
ホンダ不正内容は?
→騒音試験・原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験における不適切事案で、試験条件の不備や虚偽記載となります。
ホンダ不正車種一覧表は?
→不適切事案ごとに一覧にしました。
ホンダ不正車種の補償は大丈夫?
→補償はなく、今後の継続して使用するのには問題ないとされています。
より厳しい条件で試験がされていたとしても不正と聞くとかなり不安になりますよね。
現在ホンダで生産・販売されている車種に該当はありません。
また、今回の不正と言われる内容を知りたい・自分の車が該当しているか心配な方は不安解消のためにもディーラーに自分の車はどうなのか聞いてみることをお勧めします。